51:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 01:47:56.70 ID:jrxZ+tTDO
優雅な手つきで生徒会室をノックし、中の様子を窺った。リヴァルとライはともかく、ルルーシュとスザクが揃っているのは珍しかった。
男子四人の中に一人で行くのは気が引けたが、それ以上に彼らの様子がおかしかった。妙な緊張感がある。不審に思ったが、気づいていない風を装って中に足を踏み入れた。
妙な空気がカレンからルルーシュの方へ向かった。彼は嫌々といった様子で立ち上がり、努めて丁寧に言った。
病弱なカレンでは何かあった時に困るので、世話係の変更を検討しているという内容だった。そしてそれを言い出したのは無表情でこちらを見ているライとの事だ。
とりあえず、二人で話し合ってくれという事でルルーシュの話は終わった。
「ライ、ちょっと来て」
そう言って廊下に呼び出した。ライは席を立ち、カレンの後をついてきた。扉を締め、周囲に人がいない事を確認。相手の方に向き直り、冷静に尋ねた。
「どういうこと? お世話係を変更したいなんて」
「ルルーシュの言った通りだ。君が病弱だという事を知った以上、昨日の様には頼めない。何かあってからでは遅いだろう」
「……あなたは私の体調なんて気にしなくていいの」
「そういうわけにはいかない」
「どうして?」
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