521: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/02(水) 16:46:38.40 ID:zMZDMcHDO
朝方、ルルーシュと共にクラブハウスを出たライは、ミレイ会長の待つ生徒会室へ向かっていた。
「もう帰ってきているのか」
尋ねると、隣を歩いているルルーシュは欠伸を噛み殺してから、
「ああ。昨日の内に連絡しておいた。お前の事で急ぎの相談があると言ったら、すぐに連れてこいと即答された。随分と愛されているようだな」
からかうように言ってきた。
「……やめてくれ。一時間後にはホームレスになっているかもしれないんだ」
実際、そちらの可能性の方が高いだろう。ライはそう思っていた。
ルルーシュとスザクはああ言ってくれたが、ミレイは事情が違い過ぎる。彼女はアッシュフォード家と学園の生徒全員の未来を背負っているのだ。安易な選択は出来ないし、させたくなかった。
「まあ、お前が思っているような事にはならないと思うがな」
「…………」
昨日の一件以来、随分と柔らかくなった声音でルルーシュは言うが、ライには沈黙を返す事しか出来なかった。
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