524: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/02(水) 16:51:29.14 ID:zMZDMcHDO
良くすかれた赤い髪に、ほっそりとした肩。学園指定のブレザーや、長い足に清楚さを与える白いニーソックスにはしわの一つもなく、同年代の女子生徒と比べて起伏のある肢体を包んでいた。
カレンはどこか節目がちに辺りを見回し、微かに困ったような顔を覗かせた。朝から大勢の生徒に囲まれては仕方のない事だろうと、ライは思った。
「昨日の件が広まっているようだな」
「ああ」
一応、ニュースなどを見た限りではライの乗った<無頼>について報道はされていないようだった。軍も特別な動きは起こしていないと、スザクからも聞いている。
しかし、あの一件が噂になっていることを鑑みるに、租界付近でナイトメアから降りるところを見つかったのかもしれない。だとしたらまずい。
幸い、そういった発言をしている生徒の姿は見受けられないが──
「会長の所へ急ごう」
これ以上騒ぎが大きくなる前にミレイと話した方が良いと思い、ライは言った。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。