532: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/02(水) 17:04:07.50 ID:zMZDMcHDO
「…………」
他のメンバーも一様に暗い表情を浮かべていた。いつも明るく、誰かを陥れたり振り回したりする事に余念のないミレイだが、同時に大勢の人間を照らしているのも事実だ。この学園が活気に満ちているのは、生徒会長が輝いているからだろう。
誰もが彼女に感謝している。力になりたいと思っている。
しかしながらミレイの抱える悩みは複雑で、まだ学生である自分達にはどうしようもない事を嫌というほど思い知らされていた。周囲の喧騒が遠のいていくような錯覚を覚える。
「そういうことなら、ここで悩んでいても仕方がない」
沈黙を破ったのは生徒会副会長だった。
「しかし、そういう連絡にリヴァルを使うとは意外だな」
「おい、どういう意味だよルルーシュ。お前らが電話に出ないって言うから、俺が呼ばれたんだぜ」
少しは感謝しろよ、とばかりにリヴァルが口を尖らせる。それを見ていると、ライの制服の袖を誰かがくいくいと引っ張られた。見ると、シャーリーの顔がすぐ近くにあった。
「……なにかあったの?」
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