543: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/07(月) 21:14:29.67 ID:8dKBAj+DO
申し訳なく思いながらも、二人はトレーラーに向かう。
そこで、
「……!」
「…………」
まったく同時に二人は振り向いた。学園の出入り口。校門付近。殺気にも似た、ただならぬ気配。凝視されていたような感覚があった。
「……学園の生徒かな」
「それにしては剣呑な気配だった」
「確かに……」
「調べるか。いまなら取り押さえられる」
「え……」
当たり前のようにそう告げたライを、スザクが驚いた表情で見つめている。意味がわからず、言った本人は首を傾げた。
「どうした」
「いや……。らしくないなって」
「そうか。……そうだな」
ライは僅かに目を伏せた。またもシンジュクゲットーで目覚めた力が動き出そうとしている。そしてそれは、なんの疑問もなく敵と見なした者に振るわれるのだ。
危険極まりない。はやく正体を掴まなくては。
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