546: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/07(月) 21:20:51.19 ID:8dKBAj+DO
「責任者がああ言ってるみたいだし、行きましょうか」
告げて、妙齢の女性は微笑んだ。
「あ、あの……」
そんな彼女に、ライは躊躇いがちに話しかけた。
「? なにかしら?」
「よろしくお願いします」
ライは頭を下げる。自分の都合で彼らの時間を奪い、機材を使わせてもらうのだから当然だ。
「こっちの都合もあるから気にしなくていいのに。でも……スザク君が気に入るのも分かるわね」
「……?」
「生真面目っていうか……。なんだかそういう所、似ているから」
「せ、セシルさん……!」
どうしてかスザクが慌てている。それを見て、セシルは楽しそうに笑った。愛嬌のある魅力的な笑みだった。
「さあ、急ぎましょう。これからなにをするか知っているかしら?」
「なにかしらの機材を使うんですよね」
前日の夜、ルルーシュの部屋から退室する時にスザクから機材の準備が終わり次第、検査を行えると言われただけだ。日時の強制もなければ、詳細な内容も知らされていなかった。
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