564: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/14(月) 21:34:22.10 ID:abxhPIPDO
「…………」
三人の内、なぜかロイドだけはつまらなそうにモニターを見ている。いや、つまらないというより、もどかしいと言ったほうが適切か。どちらにしても不機嫌な事には変わりない。
「ご不満ですか?」
セシルが尋ねた。
シミュレーションは最初の悪質な不意打ち以降、至って普通の物だった。訓練生に対して行われる、軍学校の卒業試験と殆ど同じ内容である。これも一般人にやらせていいものではないのだが、もう咎める者はいなかった。
機を逃したというのもあるし、何よりシミュレーターに乗っている人物が明らかに一般人では無いことが最大の理由だ。このままだと卒業試験プログラムのレコードホルダーが誕生してしまう。
「こんなシミュレーションじゃ駄目。彼にとって、データの集合体はそこらの子供より脆弱な存在みたいだし……」
「どういうことですか?」
セシルに代わり、スザクが訊いた。
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