600: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/20(日) 00:39:28.82 ID:a5KsSFBDO
「結果は……どうなったの? あなたがここにいるって事は、少なくとも即拘束ってわけじゃないのよね?」
「ああ。なにせ証拠が無いからな。罪に問われる可能性は低いそうだ」
「でも、あなた市民IDが……」
「その事についても放置してくれるらしい」
ライの身柄はアッシュフォード家が正式な手続きのもとに管理してくれているため、租界で生活する分には問題ないという、昨日ロイドとセシルから受けた説明をそのまま伝えた。
「そう……なら良かった」
心情は言葉の通りでは無いのだろう。カレンの顔は晴れない。ライもまた、疑問に思った。彼女の不安は取り払ったはずなのに、どうして未だに暗い表情のままなのだろう?
「まだ何か心配事があるのか」
単刀直入に尋ねると、カレンはこちらをちらりと見て──また目を逸らした。何か逡巡している様子だ。
「少しくらい、私に相談してくれても良かったんじゃない? なんでもあなた一人で決めて……」
「…………」
「私、信用無いよね」
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