602: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/20(日) 00:44:48.98 ID:a5KsSFBDO
「だって、それはあなたが……」
「……? 僕がなんだ。何かしていたなら謝る」
知らず知らずの内に不快感を与えていたのかもしれない。しれないのだが、そういった機微を察するというのは難しかった。
「……分からないなら良い」
「言ってもらえないと分からないぞ」
「言っても分からないでしょ」
拗ねたような口調で言うカレンに、ライは首を傾げた。
「早朝からつけ回した上に暴力を振るい、その理由さえも話さないというのはどうかと思うぞ」
少なくとも、ライは自分の行為に非があったとは思っていなかった。カレンに被害が及ばないように細心の注意を払ったし、相談なくルルーシュ達に報告した事も言おうとした。
それを感情的な理由からコミュニケーションの一切を拒否され、尾行や暴力といった扱いを受けるのであれば、カレンとの関係を根本から見直す必要がある。
不満があるのなら言うべきだ。人間の感情に疎いライでは、察するにも限界がある。カレンが不快感を抱いているのだとしたら、内容をはっきり口にして貰った方が誤解も無くて手っ取り早い。
「そ、それはごめんなさい。……って、気づいてたの? 私が後をつけてたこと」
「ああ。……いや、君だという確信はなかったが」
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