626: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/26(土) 22:32:36.48 ID:rpLvuEADO
「い、いや……」
完全に萎縮してしまったライはカレンの三歩後ろを歩く。若干の間合いを取っていないと、もしもの時に無防備でやられかねないからだ。先ほど彼女が見せた暴力性は無視できない。油断は禁物だった。
ミレイとスザクが留守の状態で、この時間帯に生徒会室へ来るメンバーはいないだろう。リヴァルは自宅通学のために遅いし、シャーリーは部活の朝練がある。ニーナは自習室か図書室か研究室のどこかだろう。ルルーシュが一人で来て仕事をしていたら天変地異を疑ってしまう。
救援は無い。このままだとカレンと二人きりになる。
いつもなら特に珍しいことでもないのだが、今のこの状態で臨むのはよろしくない。かといってカレンの行動を阻むわけにも、自分の行動を断念するわけにもいかなかった。
(仕方ない……)
なるべく刺激せずに不機嫌の原因を究明し、それを取り除く。外科手術の如く繊細で失敗の許されない行為だが、他に手段は無い。
意を決してライは口を開いた。
「カレンはどうしてそんなに機嫌が悪いんだ」
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