629: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/26(土) 22:39:17.93 ID:rpLvuEADO
カレンはしばしの間、ライへ恨めしげな視線を送っていたが、やがて諦めたように息を吐き出し、生徒会室の方へ足を向ける。
見れば、無数の生徒が二人のいる中庭を見下ろしていた。なかなかの大声を(カレンが)発していたので、注目を集めてしまったようだ。
彼らから逃れるように校舎へ入り、人目を避けながら移動する。
「……昨日の朝は楽しそうだったわね」
階段を上がっていたカレンが呟いた。
「昨日の朝……」
何かあっただろうかと、ライは思い返す。ルルーシュと共に登校して、シャーリーに怒られ、リヴァルからミレイの用事が延長されることを伝えられた。
その過程でルルーシュから睨まれ、リヴァルにからかわれ、シャーリーから暴行を受けたが、カレンが怒る理由にはならないはずだ。
「朝からあんなに肩を寄せて。ちょっと不健全じゃない?」
「肩……。ああ、シャーリーのことか」
ようやく得心がいった。ライが頷くと、カレンは横目でチラリと見やる。その瞳はもう怒っておらず、どこか寂しげだった。
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