640: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/26(土) 22:55:02.15 ID:rpLvuEADO
カレンを拘束しないで良くなる。そうなれば、彼女は自身の目的に専念出来るし、<特派>に加入させて貰えればライの生活も安定する。良いこと尽くめだ。
「そういえば……」
まだ彼女に言っていないことがあった。
「どうしたの」
こちらに視線を向けるカレンからは、ネガティブな感情は窺えない。言っても問題ないだろうと判断する。
「スザクの上司から、軍に入らないかと誘われた」
そう切り出し、必要な事を淡々と並べていく。勝手に決めてまた怒られても困るので、早々に話す事にした。
まだ決定したわけではないということを前置きした上で、ブリタニア人としての身分を得られること。充分な給与が支払われること。理想的な職場環境だということを話した。
カレンは終始表情をくずさなかったが、最後に、
「……あなたは、入りたいの? ブリタニア軍に」
そう尋ねてきた。
「それは……分からない。だが自立出来るというのは魅力的だ。とりあえず、ミレイさんに話してから決めようと思う」
「そう……」
それっきり、カレンは話さなくなってしまった。
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