655: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/01(木) 23:47:22.98 ID:5rFYbDODO
謎は深まるばかりだ。
「この薬物には依存性や後遺症などは無いと思うから、その点は安心して貰っていいわ。でも、体に異常があったらすぐに言うこと」
「あ……はい」
「今のままなら普通の人と大差無いんだから、そう不安にならないで」
諭すようにセシルが笑ってくれる。
普通。
ライがずっと求めてきた言葉だ。過去に何かあったとはいえ、これからは普通の人間として生活していけるのなら、それは悪くないことなのかもしれない。
「あと、これはもう知っているかもしれない事なんだけど……」
さらに書類を渡される。血液検査の結果が記載されていた。植え付けられたトラウマと右腕の注射痕が疼く。
「アッシュフォード家の方でもやってもらっているみたいだから、こっちはロイドさんの伝手で専門の研究機関に調べてもらうことにしたわ。時間はかかるだろうけど、何も分からないなんて事は無いから安心して」
「あ、ありがとうございます」
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