663: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/02(金) 00:00:09.70 ID:nnCi0cqDO
しかし、技術検証機が極まった性能を持たせられるのはよくある話なので、ロイドが言っているのはそちらなのだろう。ライの返事には、そういった物に興味は無いという意味も含まれていた。
考えたくない事だが、このロイドという人物は好奇心でナイトメアを用意し、あまつさえ乗せそうなイメージがある。曖昧な返事は危険だと思った。
懸念は当たっていたらしく、ロイドは途端につまらなそうな表情になる。
「おかしいね。君くらいの歳なら唯一性を誇示したがるものだとばかり思っていたけど。英雄願望なんかは無いの?」
「ありませんよ」
やめてくれとばかりにライは後ずさった。記憶が無いくせにそんな恥ずかしい妄想をしている自分の姿は酷く無様だ。考えたくない。
「若い騎士なんかには、そういった考えを持っている人間も多いかもしれないですけど」
騎士の憧れである<ナイトオブラウンズ>には、それぞれに合わせた専用機が与えられる。採算や整備性を度外視した代物だ。専用のナイトメアを操り、戦場を縦横無尽に駆けるというのは確かに華々しい。
「君は違うんだ?」
「普通のナイトメアでも充分に戦えますよ。第五世代機にはそれだけのポテンシャルがあります」
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