678: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/06(火) 20:28:09.35 ID:h2uoLNaDO
「それは……そうですが」
『ただ強い、というだけでは認可出来ない。強大な力というのは理由があるものだ。得るためには代償が必要な場合もある……』
少女は以前からゼロに"彼"の話をしていた。自身が所属する<黒の騎士団>での活動にも差し障る事だったし、シンジュクゲットーでの一件の事もある。
『最終的な判断は私が下すが、他の者の意見も聞きたい。何かあるか』
騎士団の活動方針はゼロが決定することが常だ。しかし人事ともなれば話は変わってくる。人と人が関わる以上、最高位の立場では見えない事象も多いからだ。
「俺は反対だぜ! わけの分かんねぇ奴に背中を預けられるかよ!」
「確かにな。正義の味方なんて言われているが、俺たちはあくまでも反抗組織だ。信用出来ない者を闇雲に引き込む事はしたくない」
玉城と扇は反対のようだ。無理もない。
<黒の騎士団>がいくら破竹の快進撃を続けていると言っても、相手は超大国ブリタニアだ。誰か一人の軽率な行動が、組織を壊滅に追い込む事も考えられる。
「だけど、これくらい強い奴がいてくれたらありがたいだろ」
「ああ。見た通りなら、ナイトメア関連の知識も持っているみたいだし、人手不足を補えるかもしれない」
好意的な意見を述べたのは杉山と南だった。
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