679: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/06(火) 20:32:24.12 ID:h2uoLNaDO
頭部という戦闘における最重要箇所を損傷した状態で、敵機を五体も破壊したのだ。
それも、整備不良の<無頼>で万全の<サザーランド>を倒している。
ナイトメアについての知識を欠片程度でも持っていたら、その技量の凄まじさを否応なしに理解させられる。慢性的な人手不足に喘ぐ<黒の騎士団>としては、喉から手が出るほど欲しい人材だった。
「そうだな。本当に味方になってくれるなら頼もしいんだが……。その彼はどうなんだ?」
扇が言った。ここにいる人間がどう言おうが、結局はライ自身の意見が必要になる。入る意思の無い人間を無理やり入れても意味は無い。
「三週間、行動を共にした限りでは、日本や日本人に対する偏見は確認出来ません」
「でも、ブリタニアへの敵愾心も無いんでしょ? 要は、どっちつかず……」
「私が頼めば……」
「入ってくれるの?」
井上に言われ、カレンは俯いた。
「話を聞いた限りじゃ、上手く出来過ぎてるってのが私の感想」
井上の意見は辛辣で、現実的だった。
「あんたが通っている学校に突然現れて、生徒会の会長……だっけ? の気まぐれで世話係になって、たまたまシンジュクでの事件に巻き込まれて、なぜか彼はとんでもないナイトメアの操縦技術を持ってる。日本人への偏見も無い。頼めば仲間になってくれるかもしれない……こんな都合の良い事ってある?」
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