703: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/11(日) 23:29:26.66 ID:LTu7tWvDO
「周囲の人間が善良であればあるほど、今の立場は辛い。だから、変化を求めているんだろうな」
この一カ月近く、ライはまともに行動してこなかった。ミレイから勧められていた部活動の話もそのままだったし、他生徒との交流にも進展は無し。記憶探しはしていたが、それを理由にして逃げていた節もある。
結局のところ、この学園にまったく適応できていないのだ。
「そうよね。わかる気がする。明るい場所が、必ずしも居心地の良い場所ってわけじゃないもの」
同意するカレンの声には様々な感情が含まれていた。苦悩や後悔、羨望と諦念。ライにはそれらを把握することは出来なかったが、それでも強い共感を抱いた。
その共感が、ライの中から言葉を引き出した。
「さっき言っていただろう。戦っている時、僕がリラックスしていたって」
「う、うん」
「実はそうなんだ」
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