706: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/11(日) 23:59:31.94 ID:LTu7tWvDO
生徒会室で話して以降、今日のカレンはやたらとライに話しかけてきた。『朝食は食べたか』だの『昨日の夕食は何を食べたか』だの『ジャンクフードばかり食べるな』だの、しつこいくらいだ。
そしてなぜか、ほとんどが食べ物関連だった。
そういった話題自体は珍しくない。世話係主任という役割上、ライの健康管理なども職務に含まれるらしく、カレンから日頃の食生活について指摘される事は確かにあった。
問題はその頻度と、なにより場所だ。
普段なら教室での会話は極力避けるくせに、今日はやたらと積極的だった。当然、周囲の生徒は不審がり、彼女の親衛隊はその殺意をさらに強固なものとした。
それだけではない。
授業中も朝からあった断続的な視線はやまず、むしろ多くなった。授業が終われば近づいてきて、あれこれと尋ねてくる。それを阻もうとする者が現れれば、いつになく強気な口調で『ごめんなさい。後にしてくれるかしら』と告げてはねのける。
親衛隊連中はカレン本人を止められないと悟るやいなや、その殺意をライに集中させ、物理的に排除する隙を窺う始末。
午前中いっぱい、他者からの視線を一身に受け続けたライは、既に体力の限界に来ていた。
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