716: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:15:42.09 ID:+/5T+82DO
「え? いや、あの……」
カレンに怒った様子は無い。いつもと変わらぬ静かな物腰。口調は丁寧で、当たり障りなど微塵もなかった。それだけに、先ほど見せた異様な視線が気になった。
「近頃、ライと何かあったのかなーって」
シャーリーに言われたカレンは少しばかり視線を下げた。困ったような口調で、
「いい加減、ライは食生活を見直すべきだと思うの。水とビタミン剤だけで過ごすなんて、とても健康的とは言えないから」
「む……」
ライは唸る。朝からの質問責めで、一週間近く前からの食生活を洗いざらい吐かされていた。
「お世話係主任として今の状況は看過できないわ。だからこうして仕方なく、ライを食堂に連れてきたのよ。……そうよね?」
「あ、ああ……」
やはり圧力がある。ライは渋々ながら肯定の言葉を返した。
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