718: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:18:28.09 ID:+/5T+82DO
いくら恐怖を覚えたとしても、あまりに直接的な物言いは良くない。シャーリーに叱られたライは素直に謝る。
「…………」
だが、カレンはぷいと顔をそむけた。またへそを曲げてしまったようだ。
こうなると手ごわい。この三週間余りで作り上げてきたカレン対策マニュアルによれば、彼女の機嫌を直すのには様々な手順を踏む必要があり、大変な労力を伴う。かなりの危険もだ。
「いっつもそういうこと言ってカレンを困らせてるんでしょ」
否定できない。
「ちゃんと仲直りすること。わかった?」
めっ、という感じで叱られ、ライは頷いた。そして時計を見る。昼休みの終わりが近づいていた。
「あ、もうこんな時間。私も戻らなくちゃ」
じゃあね、と言い残し、シャーリーは自らのグループへ戻っていく。またも二人きりの時間がやってきた。
「……食べないの?」
そう言ったカレンは既に食事を始めており、静かにナイフとフォークを動かしている。
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