72:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 23:31:16.37 ID:jrxZ+tTDO
「……リヴァルはミレイさんをよく見ているんだな」
表情や感情の複雑な変化を読み取るというのは中々できることではない。そう思ったライの素直な感想だった。
「いや……あのな」
「まーた変な話してるでしょ」
リヴァルは顔を赤くしている。その肩越しに、一人の少女が顔を出した。生徒会メンバーのシャーリー・フェネットだ。
水泳部で鍛えられた健康的でしなやかな体。亜麻色の長い髪がさらりとなびいた。快活そうな瞳が日光を反射してキラキラと輝いている、可愛らしい少女だった。
ライとはあまり面識がなかったが、彼女の優しい人柄は理解していた。記憶喪失の自分や、名誉ブリタニア人であるスザクにも分け隔てなく接してくれる。
「ライ、ちょっといいかな」
「……僕か?」
「うん。ルル、見てない? 一緒のクラブハウスに住んでるのよね?」
「ルル……ルルーシュか。そういえば、今日は見てないな」
同じ建物に住んでいると言っても、常に一緒に行動しているわけではない。リヴァルを見ると、彼は笑顔を向けてくれた。任せておけということだろうか。
「ルルーシュなら、屋上で寝てたぜ。昨日は徹夜したとか言って」
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