742: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 01:08:17.16 ID:4iQ49ZfDO
「そうは言うが、カレンはあれで怖いんだぞ。怒った時もそうだが、怒った後が怖い。あの圧力が一番堪える。しかもその状態で接触してくるんだ。助けてくれ」
カレンは怒ると刺々しくなる。丸まったハリネズミと同じだ。近づくなという合図であり、触れば怪我をする。しかし、今日の彼女はその丸まった状態でライに接触してくるのだ。大変な事になっている。
「またそういう風に言って……カレン、かわいそ」
「……この場合、可哀想なのは僕だと思うんだが」
「キミは自業自得でしょ」
本当に辛辣である。
「なにか良い案はないか。僕では手に負えない」
見渡すが、誰も答えてはくれなかった。
「そうだな……」
いや、いた。ルルーシュだ。彼は細く長い指を口元にやり、思案している。
「俺とリヴァルが昼休みに声をかけただろう」
「ああ」
「あの時だけ、カレンの雰囲気は普通だった。そこに状況を打開する鍵があるんじゃないか」
「鍵、か……」
「思い出せ。お前が助かるには、その可能性に賭けるしかない」
「ルル……あのね」
シャーリーがルルーシュを睨んでいるが、それをよそにライは思い出す。
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