775: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/24(土) 06:39:52.85 ID:QEKfXJJDO
たとえゼロの目的が、発足した<黒の騎士団>のPRと、赴任してきたばかりのコーネリア・リ・ブリタニア総督の顔に泥を塗ることだとしても、民間人を救助した事実は変わらない。
そういった意味では、ライはあの組織に好意的な意見を持っている。
「お前は老成しているな」
「どうした急に」
「考え方に淀みが無い。成功と失敗、成長と挫折を積み重ねた者の思考だ。自分に出来る事と出来ない事を明確に理解している」
「何事にも無関心なだけだろう。冷淡な人間だ」
「そうではないさ。本当にそれだけの人間ならナナリーは懐かないし、俺もこうして部屋に招いたりはしない」
「…………」
「だから気になる。お前の正体が」
「ろくな奴じゃなかったことは確かだ」
ライは自らの右手を眺めた。薬物と機械によって人為的に強化されたという肉体。ルルーシュのような一般──とは言い難いが──の学生とこんなふうに話していていい存在ではない。
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