827: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/05(木) 11:19:49.69 ID:+RjyVImDO
彼女は振り返ると、ふいと顔を背けた。やはり真っ赤だ。
「ごめんなさい。意味分かんないよね。急にこんな話されても」
「いや……」
なんて言っていいか分からず、言葉を濁す。そんなライに、シャーリーはまくし立てるように言った。
「忘れてよ。恥ずかしいから」
「恥ずかしいことは無いと思うぞ。女性なら誰でも考えることだろうし、可愛らしい思い出じゃないか」
適当な語句が見つからない。結局、一般論に頼った。恋愛小説を熟読しておいて本当に良かったと思う。
「ん、もう。意地悪」
「……すまない」
赤い顔のシャーリーに睨まれる。目論見は外れたらしい。一連の会話内容に落ち度は無いような気がしたが、それでもライは謝罪した。他にどうしていいのか分からない。
彼女にしろカレンにしろ、こういった表情をする時は非常に気難しくなる。
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