881: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/16(月) 00:02:49.69 ID:X7IsvjhDO
がばっと立ち上がると、ライの姿勢がカレンの下半身に向かった。
「汚れを放置していていいのか。股間部がべったりだぞ」
「く……」
ライがポケットティッシュを差し出してくる。セクハラにしか聞こえない腹の立つ言い方だったが、カレンは渋々受け取った。
三枚ほど抜き取り、汚れを拭いていく。ティッシュの裏面にはいかがわしい大人の店の名前と電話番号がプリントされていたが、追求しなかった。いつか訴えてやろうと心に誓う。
「だが、ちょうど良かった」
「……なにがよ」
「これから服屋へ行くんだろう。近くにコインランドリーもあった。着替えにも洗濯にも手間取らない」
「まあ、そうかもね」
憮然とした表情でアイスクリームを拭き取っていく。上からは観察するような視線を感じた。ベンチに座ったカレンをライがじっと見ているのだ。
「……なによ」
「いや、なんだ……なかなか上手くいかないと思ってな」
「? 上手くいかない?」
「僕が困っていると、ルルーシュやスザクはスマートに助けてくれる。あのリヴァルでさえそうだ。だが僕は、どうしても上手く出来ない」
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