897: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/21(土) 09:19:50.83 ID:xN9on8TDO
「大丈夫じゃないかな。ナナリーは出来る事と出来ない事をちゃんと分かっていると思うけど」
「同感だ。それらを認識しているからこそ、あの……おにぎり、だったか。危険の無い日本料理という選択をしたんだろう」
スザクの意見にライも頷く。
ナナリーがおにぎりを作った理由はライの不摂生を危険視しただけではなく、日本人であるスザクにも故郷の料理を味わって貰いたかったからだ。
不自由な自分が料理を作る危険性を理解しているからこそ、ルルーシュや咲世子にも話した上で実行した。決して短絡的な思いつきが起こした行動ではない。本当に聡明な少女である。
「……だがな」
そういった妹の考えを理解したからこそ、ルルーシュも手伝った。にもかかわらず、彼はまだ渋っている。
「君の懸念も最もだと思う。だからこそ、僕も料理の知識を得ようと思った」
要は、ライが食事に対する積極性を見せればいいのだ。習熟した料理を振る舞えばナナリーも安心する。
ひいてはこれまで自分をペット扱いし、小馬鹿にしてきたミレイやルルーシュ、カレンやシャーリーといった人物を見返すことにも繋がる。自立するのにも料理の知識は無くてはならないものだ。会得するには良い機会だと思った。
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