902: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/21(土) 09:29:29.01 ID:xN9on8TDO
「いらっしゃーい!」
放課後になり、向かいの大学にある研究室にやってきた。軍服に着替えたスザクに連れられ、数台のシミュレータ・マシンがある部屋へ到着すると、白衣の男性に迎えられる。
いつもの笑みを浮かべながら近寄ってきたロイド・アスプルンドに無意識の警戒をしながら、ライは会釈をした。
「……お久しぶりです、ロイドさん。よろしくお願いします」
「はいはい。じゃあこっちに来てシートに座ってね。ちょっと動くから気をつけて」
「ロイドさん……。そんな、美容院みたいな」
ライの肩を掴み、ぐいぐいと押すロイドにスザクが苦笑する。並び立っているシミュレーターのハッチは既に解放されていて、上下に稼働するシートが搭乗者を待ち望んでいた。
「今日はせっかくセシル君が非番なんだから、時間は有効活用しないとね。ライ君はもう準備運動してるでしょ?」
「あ……はい」
「まあ、今日はちょっとしたテストみたいなものだから、そんなに固くならなくていいよ」
訊いておきながら会話をする気の無いロイドの勢いに乗せられ、ライはシート座らせられる。付属のベルトを金具で固定すると、すぐさま筐体の中に座席ごと引き寄せられた。
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