914: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/21(土) 09:50:51.59 ID:xN9on8TDO
だが、これでいい。
ライの<サザーランド>は素早く身を翻し、当初から目を付けていたポイントへ移動した。再び狙撃モード。
空を飛び回る目標と比べて地を這う獲物は狙うのが楽だ。高精度のマニュアル射撃に脆弱な敵AIは、ほとんど無防備で直撃を受け入れる。まずは<サザーランド>を一騎撃破。
二つある小隊のうち、一つはライから比較的近い地点にいた。もう一つは岩石地帯を挟んで向こう三キロの場所だ。到着までに時間がかかる。
それまでに目の前の部隊を片付けてしまえば、一対八だった戦力差は一対三にまで狭められる。充分に勝利を狙える状態だ。
残された二機の<サザーランド>は散解して左右から挟み撃ちを仕掛けるつもりのようだった。凡庸な選択だ。
ライはわざと足を止め、再び武器を連射の利くノーマルモードに戻す。右膝を地面につけて姿勢を安定させると、ロックオンを確認してからアサルト・ライフルをバースト射撃した。
放たれた三発の砲弾はいずれもよけられる。それでいい。もとより動きを制限するための攻撃だったのだから。
敵からの砲撃。最先端の電子兵装が機体を守ってくれる。周囲に着弾するが、構わない。
今度は良く狙い、マニュアルでトリガーを引く。一撃で股関節を粉々にされた敵機は頭から地面に叩きつけられた。
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