933: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:04:28.21 ID:w5GHjmWDO
「うんうん。相性は理想的だね〜。疲れただろうし、しばらく休憩してて。僕はデータを纏めてくるから」
ロイドはデスクトップから大容量のUSBメモリを引き抜き、それを白衣の右ポケットに入れた。彼は大切な物を決まった場所に入れる癖がある。
スキップしながらシミュレータールームを去っていく未来の上司候補を見送る。
スザクとライは、二人揃ってため息を吐いた。
「はい、コーヒー。ちゃんと冷たいやつだから、安心して」
椅子に座ったライが先ほどのシミュレーションのデータを解析して統合し、数値化をかけていると、ステンレス製のマグカップを持ったスザクがやってきた。
「ああ。ありがとう……ございます。先輩」
「ふふっ、なにそれ?」
「いやなに、ここでは君が先輩じゃないか。仮に<特派>に加入したら、お茶汲みは僕の仕事になる」
「ならないよ。普段はセシルさんが淹れてくれるから」
「今日みたいにいない場合はどうする」
「各自で自由に。ロイドさんはあんなふうに飛び回ってるから、落ち着いて飲んだりは出来ないんだよ」
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