952: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:26:08.56 ID:IN4redvDO
「礼儀のなっていない男だ」
二三〇〇時きっかり。夜の公園に着くと、辛辣な言葉が出迎えてくれた。
寂れた街灯がベンチに座る少女を妖しく照らしている。彼女はピザを頬張りながら長い脚を組み直した。
緑色の長い髪。細身の体。金色の瞳。そして何より、周囲と隔絶した人ならざる者の纏う空気。間違いなかった。
C.C.だ。
「時間の指定はなかったはずだが」
「女性との待ち合わせは時間に余裕を持つ。常識だぞ」
「…………」
話が噛み合っていない。夜というだけで時間の指定などなかった。第一、今日と明確に言われたわけでもないのだ。余裕など持ちようがない。
朝から待っていれば良かったのかもしれないが、それはそれでこのC.C.が吐き出す嫌味の内容が変わるだけだ。そんな気がしてならない。
「テレパシーのようなものが使えるんだろう。それなら確実だったんじゃないのか」
「なんだ。私に四六時中、頭の中を覗かれたいのか?」
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