953: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:26:59.99 ID:IN4redvDO
「出来るのか」
彼女が求めていた反応では無かったようで、C.C.はつまらなそうな表情になった。
「出来るわけないだろう。からかい甲斐の無い奴だ」
「そうか」
覗けるのであれば、記憶の手がかりも掴めそうなものだと思ったのだが。
「それで──ギアスとやらの事だが」
探ってみたが周囲に人の気配は無い。無さ過ぎて不気味なほどだ。前にも思ったが、このC.C.という少女は世界を塗り潰すような強い存在感を放っている。
この場にいることを許されているのは、彼女に呼ばれたライのみ。それ以外のものは存在することすら許されない。
「少し待て。食事中だ」
伸びるチーズを器用に巻き取りながら言われた。C.C.の持っているピザには熱が残っている。傍らに置かれた箱には一切れ分だけ切り取られた中身。もしかしたら彼女もいま来たばかりなのではないのだろうか。
それで、この態度。
一筋縄ではいきそうもない。
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