96:名無しNIPPER[saga]
2015/06/18(木) 23:39:36.44 ID:0bD55o1DO
復讐を。報いを。
贖罪を。支配者気取りの連中に思い知らせろ。
弱めるな。躊躇するな。今さら引き返せるわけが無い。
最近、彼が現れた事でアッシュフォード学園の生徒会に顔を出す機会が増えた。おそらく、劇的に。
許すな。
必然的に、他の生徒を顔を合わせる機会も増える。ミレイにシャーリー、ニーナやナナリー。ルルーシュやスザク、リヴァル。そして彼。
本来、自分が関わってはいけないはずの人々。お互いのためにはならない。なのに、どうしてか最近は、あの生徒会室に足が向いてしまう。
報いを。
きっと、悪くはないと思っているのだ。あの場所にいる事を。心地が良いと思い始めているのだ。彼の隣が。
報いを。報いを。
時折、考える。自分にとって、どちらが大切なのかを。考えるまでも無い。こちらだ。私は日本人だ。当たり前だ。
しかし、あの平穏は──
報いを。報いを。報いを。
怨嗟の声は止まらない。それは多分、この声が自分に対して向いているからだろう。このままの生活を続ければ、いつか必ず無理が来る事は明らかだった。
明日もまた、学園に行って彼に会う。お嬢様の仮面を被ったまま。
いつか報いを受けるだろう。そんな事は分かっていた。だが──
コックピットのモニター越しに空を見上げる。思わずため息が出た。それくらいに、月の綺麗な夜だった。
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