963: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:43:57.66 ID:IN4redvDO
「意地を張っている場合か。人の意志でギアスの力に勝てるはずがないだろう」
「……?」
痛みが収まっていく。左目の熱も消えた。身体に残ったのは疲労と虚無感だけだ。
「なにを……した」
「簡単な整備だ。私とお前の間に仮設のパスを通し、起動権を左目から右目に移してやった。……知覚できるだろう?」
「……ああ」
左目にあった物がまるまる右目に移っているように感じる。ライは右の瞳をおさえ、具合を確認した。息が荒い。
「お前のギアスはかなりガタが来ている。だいぶ使い込んでいたようだな。……つくづく手のかかる男だ」
「すまない」
砂を払い、立ち上がる。
「今ので分かっただろう。お前のギアスは極めて不安定だ。なるべく使うな」
「ああ、気をつける」
「使い方はわかるな? 暴発でもされたら、私も困る」
ライは頷いた。
ギアスの力は人によってその形を変える。
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