969: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:53:01.98 ID:IN4redvDO
C.C.の言葉に、ライは反論出来なかった。
「……だったら自害するまでだ」
「死体が残る。お前がいたという痕跡は絶対に消せない。生きていれば欺ける事も、死ねば明らかになる」
ライは歯噛みした。彼女の言う通りだ。ミレイは既にアッシュフォード家の名義を使ってライの身柄を引き取ってしまっている。血液などの検査もだ。
もう逃げられない。
あの日、学園に迷い込んだ時点で既に巻き込んでしまっていたのだ。絶望感が視界を暗くした。
結局、この身は他人に害を与えるだけだった。普通の人間として暮らすなど、初めからありえなかったのだ。
「……わかった。君の言う通りにしよう」
そう言うほかなかった。
「まあ、そう悲観するな。ギアスを使わないのであれば、今までと同じように暮らすことも出来るだろう」
「無理だ。僕はもう知ってしまった」
「なにもかもを決めるのは結局、人の意志だ。ギアスも例外ではない」
「気休めだな。僕のギアスは人の意志をねじ曲げる。人生を狂わせる。記憶を失う前の僕は、嬉々としてこの力を使っていたんだろう。……そして、こうなった」
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