過去ログ - 【ラブライブ!】真姫「夢を見る夢を見る」
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51: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 22:45:43.95 ID:2uzyMet4o
聞こえてきたのが、毎日耳にしている声だったので、逆にまた驚いてしまった。

「なんで花陽の携帯からにこちゃんが電話かけてくるのよ! 意味分かんない」

「あ、あの……にこちゃんそろそろ携帯返して……」
以下略



52: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 22:48:55.27 ID:2uzyMet4o
「にこちゃんに、家帰ったらたっぷり相手してあげるから、って言っておいて」

「う、うん、分かった」

「それにしても、偶然だったわね」
以下略



53: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 22:55:37.16 ID:2uzyMet4o
「ねえ、まきちゃんもよかったら、今から会わない? 今そっちの大学から三十分ぐらいのところにいるんだけど」

ふと、違和感を覚える。
これまで花陽と接してきた中で、向こうから遊びの誘いがきたことは一度もなかった。
口調もなんと言うか、いつものおどおどした感じではなくて、芯の通った声だった。
以下略



54: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 23:03:00.93 ID:2uzyMet4o
「じゃあまた今度、会おうよ。久しぶりに」

「え、ええ、いいわよ」

「うん、ありがとね。えっと、今二人で住んでるんだよね?」
以下略



55: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 23:12:48.81 ID:2uzyMet4o
時計を見ると、四時間目の十分前だった。
花陽のことを不思議に思ったが、深く考える暇もなく次の講義の準備をしなければならなかった。

昼からの眠い講義に懸命についていき、教授にレポートを提出して、私は帰途についた。

以下略



56:名無しNIPPER[sage]
2015/06/19(金) 23:18:11.63 ID:1QDg+bQFO
ゴミゴミ&ゴミ


57: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 23:20:43.97 ID:2uzyMet4o
帰宅しても、私は一人だった。
テレビを付け、ソファに座ってそれを眺める。

にこちゃんの日課として、バイトが終わった日は歌と踊りの練習をして帰ってくる。
家賃は折半、ダンススクールやボーカルスクールに通う費用はにこちゃんが全て出している。
以下略



58: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 23:25:24.98 ID:2uzyMet4o
よく考えれば、私はお金持ちなのにお金の使い方を知らない。
欲しいものはほとんど両親が手に入れてくれたし、週に一回の外食は高級フレンチだったが、私自らお金を使おうと思って使ったことはない。
お金を使うことに消極的なのだ。
私はにこちゃん仕送りのほとんどを貯金していると打ち明けると、大人ね、という返答を貰った。
だがこう言っては嫌味かもしれないが、裕福とは言えない家庭で必死に働いて稼いだお金を、自分のために投資できるにこちゃんの方こそ大人なのだと思う。


59: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 23:29:57.18 ID:2uzyMet4o
がちゃり、と玄関のドアが開く音がした。
どう見ても二十歳とは思えない「少女」が、重そうなビニール袋を三つほど手に提げて帰ってきた。

「買い出しぐらい、私が行ったのに」

以下略



60: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/19(金) 23:38:11.31 ID:2uzyMet4o
「な、なによ、人がせっかく心配してあげてるのに!」

にこちゃんは自分のベッドに倒れこんだ。

「……ありがと」
以下略



61:名無しNIPPER[sage]
2015/06/19(金) 23:39:39.34 ID:O34+xHkGo
絶望的につまらくて泣けてきた


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