過去ログ - 【ラブライブ!】真姫「夢を見る夢を見る」
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93: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/25(木) 23:51:14.46 ID:Mkb09/dXo
電車に揺られること、一時間ほど。
私たちの音ノ木坂は、車窓からでは遠くに見えた。
けれどそれだからこそ、あそこに帰るのだ、という気持ちが引き立てられた。
胸の鼓動は高まっている。

以下略



94: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/25(木) 23:53:41.95 ID:Mkb09/dXo
車内にアナウンスが流れた。次の駅で私たちは降りなければならない。

「にこちゃん、ほら起きて」

呼びかけても、ピクリとも動かない。
以下略



95: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/25(木) 23:55:33.37 ID:Mkb09/dXo
今回はここまでになります。
明日も筆が乗っていれば更新できそうです。


96: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 05:44:58.15 ID:UXFmO2Y4o
おはようございます
再開します


97: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 05:48:11.91 ID:UXFmO2Y4o
「花陽、久しぶり!」

「もう、にこちゃんはこの前あったばっかりじゃないですか! 真姫ちゃん、久しぶり」

「え? ああ、久しぶりね」
以下略



98: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 05:52:45.45 ID:UXFmO2Y4o
彼女は少し見ないうちに、確実に大人になっていた。
けれどこう言った時、どのような言葉をかけたらいいのか分からなかった。

「でね、穂乃果ちゃんも今日たまたま予定空いてたらしいから、まずは穂乃果ちゃん家に寄り道しようと思います」

以下略



99: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 06:00:25.00 ID:UXFmO2Y4o
これまた偶然である。

――ふと、そんなものなのかもしれないと思った。
離れ離れになった私たちが再び交流することには神様のいたずらが絡んでいるのだろう。
そう考えて、とても不快になった。自分自身に対してだった。
以下略



100: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 06:03:38.89 ID:UXFmO2Y4o
十分ほど歩くと、辺りは駅前の、コンクリートビルの立ち並ぶ様子が嘘のような、古びた街並みとなった。
それがいいのだ。
私たちが三年間を過ごした思い出の場所。
一歩一歩、道路を踏みしめることすら心地いい。
心の奥の方に大切にしまわれていた、記憶の織物の糸がどんどんほどけていく。
以下略



101: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 06:08:18.60 ID:UXFmO2Y4o
「ノスタルジーに浸ってたの? 邪魔してごめんね?」

「ええ、まあそんなところ」

違う。
以下略



102: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2015/06/27(土) 06:15:15.35 ID:UXFmO2Y4o
「つ、作れないんじゃなくって、作らないだけよ。みんながみんな、表面上の付き合いっていう感じがして嫌なのよ」

「うーん、でもわかるな。にこちゃんっていう親友がすぐそばにいるもんね。大学での友達なんて、薄っぺらに思えちゃうかも」

花陽は納得したようにうなずく。
以下略



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