過去ログ - 希「うち以外、みんなドSやて?」
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9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/06/14(日) 19:36:42.84 ID:oBGdoQY40
花陽「何か、足りない気がする……」

希「いや、もう十分やッ。これ以上進まんといて」

花陽「あ」

花陽はポケットから黒いリボンを取り出した。

花陽「これで、ラッピング」

希の目元をリボンで隠した。
花陽の荒い息が、希の耳元をくすぐった。

希「ッ……」

パシャッ。
と、希は闇の中その音を聞く。

花陽「これ、待ち受けにしてもいいかな?」

希「ダメに決まっとるやろ!」

花陽「そっか……そうだよね」

希「そやそやッ」

花陽「でも、する」

希「ひいいッ」

花陽「凛ちゃんにも見せてあげるんだ。あ、真姫ちゃんにも……」ニコニコ

希「やめて、ほんとにそれだけは……今なら冗談で済むし、うちらだけの問題で済む。花陽ちゃん、引き返せんなる前に……この辺りでお開きにしとこ?」

花陽「希ちゃん……」

希「な? お願いやッ……」

花陽「じゃあ、最後にやりたいことがあるの……」

希「うん?」

花陽「ご飯持ってきてるから、希ちゃん見ながら食べたいの……」

希「そ、そっか……わかった、ええよ。それで、気が済むなら……」

花陽は鞄からサランラップに包まれたおにぎりを取り出した。
それに、かぶりつく前に、希に言った。

花陽「はい、あーん」

希「え……なに?」

見えていないため、希は困惑する。

花陽「口開けないと、写真絵里ちゃんにもばらまいちゃうぞ?」

その言葉で仕方なく、希は口を開いた。

希「あ、あーん……んぐッ……んッ……む」

やや塩味の効いたご飯が口内に炭水化物の甘みをもたらす。

花陽「美味しいでしょ?」

希「う、ゥン……」

希は頷いた。


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