過去ログ - モバP「夏樹とのセッションが決まったぞ!」 李衣菜「む、ムリ……」
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45:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:37:47.07 ID:oq4yY5zh0
……それから。
完全にノック・アウトされて、真っ白になって、私は、それから。
あの夜と同じみたいに、ソファーで放心していて。

ああ、事務所のソファーはいいソファー。とっても柔らかいなあ。
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:38:24.10 ID:oq4yY5zh0
ああ。
今の私は、とてつもなくダサい。
なつきちに見られたら、なんて言えば――


以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:39:02.02 ID:oq4yY5zh0
「な、なつ……っ、違……、私は」

電流に打たれたみたいに立ち上がって、言い繕おうとして。

違うんだってば。
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:39:40.62 ID:oq4yY5zh0
「何も言わなくていいから」
「……」
「全部分かってるから」

ほんとかよ。
以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:40:48.15 ID:oq4yY5zh0
事務所のみんなも、察してくれたんだろうね、私たちのことそっとしておいてくれて。
ソファーの真横を陣取って、アツいホーヨーを交わしてて、かなり邪魔だっただろうに。
みんな、ごめん。

ライラちゃんだけは混ざろうとして抱きついてきたけど。
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:41:57.00 ID:oq4yY5zh0
「……ロックアイドルってさ」

不意に。

なつきちは言う。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:42:35.54 ID:oq4yY5zh0
もちろん、なつきちがしんどい理由なんて、私には分からなくて。
聞くつもりもないし。
たぶん、聞いても分からないんじゃないかって、何となく思う。

でも、私にも分かるがある。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:44:54.14 ID:oq4yY5zh0
でも本当は、比べて敵わないって感じているから辛いんじゃなくて。

私は私で。
多田李衣菜で。私は。
ロックアイドル・リーナで。多田李衣菜は。
以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:45:44.00 ID:oq4yY5zh0
どうすりゃいいのよ、ねえ、なつきち。

なつきちは。

なつきちは、笑ってたね。
以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 17:46:34.79 ID:oq4yY5zh0
「……」
「お前は、負けないよ」
「……なつきちに?」
「お前自身に、だ」

以下略



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