過去ログ - 加賀「反転電波を浴びたから提督を搾首手ポキするわ」 R-18G
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10:名無しNIPPER[sage]
2015/06/14(日) 20:45:42.59 ID:xh8SUIpPo
 振り返った先には、殺意を今にも振り下ろそうとする龍田。寸でのところで背後に飛びのけた。
まったく気がついていなかった。休息を求めている頭がふらふらと揺れて、思わず倒れこみそうになる。
龍田は冷たい笑みを浮かべながら、動きを休めず凶器を振りかぶってきた。

 「あは、躱さないでよ〜。皆のために、害虫を駆除しないといけないんだから」

 天龍ちゃんにそんなこと、やらせるわけにはいかないでしょう? 話す龍田からわき目も振らず逃げ出す。
疲労のためもつれる身体を必死に叱咤しながら、迫りくる殺意から逃れ続ける。
やはり、悪化していた。こちらに向けていた敵意は、なんとしても除こうとするまでに膨れていた。

 地面を蹴って逃げる、龍田はつかず離れずの位置からこちらを追いかけ続けていた。
走る床は砂と土からアスファルトに変わって、鎮守府の建物の近くにまで到達する。
ここで、やっと気がついた。今の消耗した自分の体力に、艦娘が追いつくことなどわけもないはずであることに。

 額に衝撃が走る。染み出てきた熱は鼻を伝って流れ落ちて、崩れ落ちる前にまた衝撃が顎に響いた。
完全に脳を揺らされ、立つことも困難になりながらも、視界は暗がりの少女を捉えた。
振られたのはどうやら鉄パイプ。振ったのは……重巡、か?

 「んっとーにウザイな! こそこそこそこそ逃げ回ってさあ」

 ま、や、か。追撃で飛んできた胴への一撃でなすすべもなく地べたを舐める。
平衡感覚を失って無様に転がりながら、吐き気を堪えるような息をした。


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