過去ログ - 加賀「反転電波を浴びたから提督を搾首手ポキするわ」 R-18G
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5:名無しNIPPER[sage]
2015/06/14(日) 20:41:48.30 ID:xh8SUIpPo
 幾らの精神的動揺があったとしても、それでも執務はとらねばならない。
入った執務室はいつもと変わらず、左側から日光が差し込んでいる。鏡の世界に来たわけでもなさそうだ。
ならば、あまり考えたくもないことだが、今までの対応は不快ながらも上官であるからで、
表面の裏に貯めてきた不安がついに爆発した。……そこまでの演技ができるとは思えないな。

 本日やらねばならない書類を待つ。なかなか来ないので、ネガティブな考えに頭を支配され始めた。
それこそ取り返しのつかないことをしたならば、注意してくれるような性格の娘はいっぱいにいる。
ならば、……解明されていない何らかの艦娘的特質が、外部的要因によって――

 根拠なき推論ばかりが頭を巡り続けた。やがて、いくら待っても来ないので、本日の秘書艦のところを当たる。
けれども、聞く相手聞く相手、とりあわず蔑むか、気色が悪いと泣き出す。結局気分を下げて戻ると、
認可以外済まされた書類が積立てられていた。こちらの判断を仰がないことを注意しなければならない。

 椅子のカバーに仕掛けられていた棘を見つけた。気分が憂鬱に沈み込んでいく。
……一番憂鬱なことは、同じような態度をとるだろう艦娘たちに、注意しなければいけないことである。


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