過去ログ - 楓「誕生日前夜」
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3: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2015/06/14(日) 21:10:59.60 ID:0ZQN8Z+c0
「出てくれるかしら」

出てくれることを祈りながら、あの人のプライベート用の番号にかける。
……1コール、2コール、3コール。

『はい、Pです。一体どうしたんですか、こんな時間に』

出てくれた。少しだけ心配そうな声で。
たったそれだけの事なのに、私の心はぱっと明るくなる。

「こんばんは、プロデューサー。なんだか眠れなくて、ついこっちに電話を……あの、ご迷惑でしたか?」

『ははは、そんなことないですよ、むしろ嬉しいくらいです』

「そう、ですか?」

『ええ、似たもの同士だなって。僕も明日のことを思うと、眠れませんでしたから』

「あら」

そう言い、私達は笑いあう。
本当に、私たちは似たもの同士だったようだ。明日のことで眠れないなんて。
ここまで一心同体で進んできた、その証のようで少しだけ嬉しかった。


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