過去ログ - 男「売られてた奴隷にガチ惚れして衝動買いしてしまった」2
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116:名無しNIPPER
2015/06/17(水) 22:09:53.00 ID:EsORkeC60

暗くて足元も覚束無い、だけど進まなきゃいけない。

あの子は独りで行けと語りかけていた、でもそんなのは無理だ。

怖い。

どうしようもなく怖い、怖くて震えが止まらない。

にいさまは今居ないんだ。だから自分でどうにかしなくてはいけない。

王女「………うっ……!!」

木の根に足を取られ転んでしまう。

王女「……め、眼鏡……眼鏡が…」

転んだ拍子に眼鏡が外れ、更に何も見えなくなってしまう。

王女「………うっ……ひっく……うぅ……」

怖い、どうして自分はこんなに非力で何も出来ない?助けが無ければこんなにも矮小な存在なのか、自分は。

ようやく探し当てた眼鏡は石か何かにぶつかったのだろう、ひび割れて使い物にならない。

王女「………うっ……ひっく……」

それでも行かなきゃ行けない、蹲って泣いている暇はない。


何も見えない、方角も、場所も、何もかも分からない。それでもあの子を助けなきゃいけない。

あの子まで居なくなるのは嫌だ、それこそ自分は怖くて動けなくなってしまう。だから行かなくては駄目なんだ。

……………


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