過去ログ - 男「売られてた奴隷にガチ惚れして衝動買いしてしまった」2
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484:名無しNIPPER[sage ]
2015/06/25(木) 19:58:29.05 ID:QCIuZTvb0

青年「つまり悠長に傷が癒えるのを待っていたら処刑台送りにされるという事だろう?」

老近衛「そういう事ですな」

青年「ではどうする?いっそ処刑される寸前まで待って外に出た時点で大立ち回りでも………」

老近衛「若はそれやって負けたの分かっておるんでかね……」

青年「む……ぬぅ……あれは油断してだな……うぅむ……」

老近衛「やれやれ……若は性分なのかどうも目立とうとするのが珠に傷ですな……」

手当てを終えて老人は青年に衣服を渡す、それから牢獄の奥……石の壁の前へと歩み寄った。

青年「用意がいいな、しかし服などどうするのだ、脱出しようにも手は今のところ無いのだろう?」

老近衛「そんなことは一言も言っとりやせんぞい若……何も正面きって脱出劇などやらんでもよいだけの事」

青年「む?」

石の壁を探るように撫でる老人は続ける。

老近衛「……この地下牢は私も閉じ込められていた事がありましての」

老人が壁を押す。その部分は妙に石の積みかたが雑に見える。

老近衛「私一人で一年と半年、更に二人係りでもう半年……なんとか脱出しようとあの頃は毎日隙を見て掘り進んでおったものです」

更に強く押すとその壁はあっさりと崩れ、中から空洞が現れる。

青年「……爺、それは……!!」

老近衛「まあ、あとほんの少しという所で釈放されたんですがね、いざという時の為に長年かけて完成させといたんですじゃ」

老近衛「何でもやっとけば無駄にはならんもんですな?」ニヤリ


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