過去ログ - 男「売られてた奴隷にガチ惚れして衝動買いしてしまった」2
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5: ◆Ab.sC93XWE
2015/06/15(月) 21:35:11.66 ID:WdlZ8A6J0

南の女王国を発ってから数日後、王子は居城でもある王宮へと到着した。

王子「帰ったぞ!!扉を開けよ!!」

その一声で荘厳でいて強固な門がゆっくりと開き、堀に橋が掛けられる。

王子「よし、では入るぞ我が愛馬よ」

白馬「ヒン」

馬を引き連れて門を潜る、その先は広い庭がある。

王子「そなたを休ませたら我が妹に事の次第を伝えねばな、兄として策を任せきりにするのは不甲斐ない所だがあれは出来が良すぎる故に誰も勝てん」

白馬「………」

王子「…どうした、我が愛馬よ」

手綱を引いていた馬が急に立ち止まり、何かと辺りを見渡す。

王子「………!…」

正面、それに左右から武装した兵が近づいて来ている。

王子「…………」

背後をちらりと見やる。やはりそちらも同様だった、門に設置されている詰所から百を越す数の兵が出口を塞ぎ初めていた。

「………若、お戻りになられましたか」

兵の包囲が終り、完全に取り囲まれたのを確認した後で正面の兵の後ろから聞き慣れた声が響く。

王子「……爺、これは何事だ」

老近衛「……………」

向かい合うように立ち塞がった老人に尋ねる。

王子「…………………爺!!」

その者は王子が最も信頼する者の一人、自分が生まれる前から母に仕え、母亡き後も忠義を尽くしてくれた歴戦の戦士である。


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