過去ログ - 男「売られてた奴隷にガチ惚れして衝動買いしてしまった」2
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◆Ab.sC93XWE
2015/07/07(火) 20:34:02.80 ID:EjnVa46l0
……………
大男「…………………………………」
メイド「……ッッ!!」
突如現れた巨躯の男は一目見ただけで敵となり得る者を判断し、肉薄する。
腰に剣は差して居たが抜刀する気配はない。粗末な布を包帯のように巻き付けただけの拳そのものを振り上げ襲い掛かって来た。
メイド「この……!!」
真正面に降り下ろされる拳を避けて後ろへと跳ぶ、追撃の為に更に迫って来るかと思ったが巨躯の男は放った拳を地面にめり込ませたままの体勢で眼を向けるだけだった。
メイド「………………」
大男「………………」
注意深く動きを探るが巨躯の男はゆっくりと上体を起こすのみで仕掛けては来ない、ただ一言呟くように言葉を放つ。
大男「………素人か」
メイド「………?……………っ………」
男「お、おい大丈夫なのか!?」
メイド「………わかんない」
素人という言葉の意味はその場にいた言葉を放った巨躯の男以外全員が理解出来なかった。ただ、その男の放つ異様な気配だけは感じ取れる。
火傷女「た、大将!!悪いけど縄ほどいてくれよ!!アタイまだ戦える!!」
大男「……………」
顔に火傷の跡が残る女が叫ぶ、だが巨躯の男は女の方へ顔も向けようともしない。
火傷女「……た、大将……?」
大男「………身体能力だけの獣に負けるような塵は要らん、ここで朽ちろ」
火傷女「………な……?」
少女「……ごみって……味方なのに……」
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