過去ログ - 男「売られてた奴隷にガチ惚れして衝動買いしてしまった」2
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(´・ω・`)理解を促せば促す程に逆手に取られ溝が深まる、寒い時代だとは思わんかね?
◆Ab.sC93XWE
[sage ]
2015/07/08(水) 17:00:46.11 ID:mrns4E5N0
番外編
『前世占いを面白半分でやったら酷い目にあった』
それは少女ちゃんの為にメイド服を仕立てに行き、何故かメイドさんとも合流して三人で街を遊び歩いていた時の話である。
見世物小屋の見物や露店商の冷やかし等をしながら街を歩き、さてそろそろやることなくなって来たぞという時、表通りから外れた狭い路地の片隅にひっそりと座る婆さんに声を掛けられたのだった。
占い師「そこな若人よい、ちょいと占ってみんかの……」
男「………んん?俺達?」
薄っ気味悪いしわくちゃの婆さんだったのでぶっちゃけ気乗りはしなかったのだが……
男「………占いねぇ……そういうの商人としちゃあんまり信じられないしなぁ……二人はど…………」
メイド「………………」キラキラ
少女「…………」ソワソワ
男「…………」
無言だったがすぐ分かった、二人は興味津々だった。女は占いの類いは大好物だという例に二人も当てはまったらしい。
男「占いって言っても何占ってんの婆さん?」
占い師「恋愛星座手相動物前世、守護霊なんでもええよい」
男「………えらく幅広いな、インチキくせぇ」
占い師「そう言わんとやっとくれい、安くしとくよ」
まあ、端からこの手のもんは信じるつもりはないのでインチキだろうが何でも良いというのが率直な意見である。二人が満足してくれりゃ別に構わないだろう。
男「………だそうだけど、何の占いが良いの二人は、好きなの選んでいいよ」
メイド「ど、どうしましょうか?何が良いですか?」ソワソワ
少女「え、えと…わ、わたしは何でも良いので選んで貰えれば………」ソワソワ
メイド「えっと……私が選ぶんですか?どうしよう何が良いのか……あなたは本当に何でも良いのですか?これが良いっていうのは……」オロオロ
少女「えっ!?その、ホントに何でも良いですっ!!全部興味ありますしわたしじゃ選べなくて……」オロオロ
メイド「……わ、私だって目移りして……えぇっと……」モジモジ
あーでもないこーでもないと選択権の譲り合いというか押し付けあいをする二人、ぶっちゃけ全部やったって構わないがそのつもりは無いらしい、どれかひとつしか出来ないと勝手に判断して揉めているのであった。
男「………まぁ、時間も時間だしそろそろ帰んなきゃならないからひとつだけかな、さて……」
このまま二人に決めさせてはいつまでも決まらなそうなので失礼ながら勝手に選ばせて貰う事にした。女の子は買い物だけでなくこういう選択肢系の物はマジで時間掛かるんだなぁと感慨深く頷きながら占い師の婆さんにどれをやるのか告げる。
男「じゃ、前世占いで良いや、婆さん占ってくれ」
メイド「えっ!?」ガーン
少女「……あっ…」ショボーン
男「……ん?」
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