過去ログ - 【モバマス×蟲師】肇「宿る土」 -SS速報VIP

過去ログ - 【モバマス×蟲師】肇「宿る土」

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15: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:11:52.09 ID:5DtsFKz40

はじめ「……ええ」

はじめが小さく頷くと、男は意外そうに眼を開いた。

16: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:12:40.10 ID:5DtsFKz40

はじめ「蟲師……ですか？」

ギンコ「ええ、まあ。こちらにうかがったのは、別に器を欲しくてという訳ではないんですが」

以下略

17: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:13:21.50 ID:5DtsFKz40

はじめ「今日はお泊りになってください。夜の山は危ないですから」

ギンコ「よろしいので？」

以下略

18: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:14:08.94 ID:5DtsFKz40

はじめ「では、ギンコさんは、流しの蟲師を？」

ギンコ「ええ。性分にはあっていますし、これはこれで楽しいものですよ」

以下略

19: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:14:57.48 ID:5DtsFKz40

はじめ「そういえば、ギンコさんはなぜこちらに？　器が欲しいわけではないとおっしゃってましたが」

ギンコ「ああ、大したことではありませんよ」

以下略

20: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:15:40.10 ID:5DtsFKz40

はじめ「……それは、ただの偶然ですよ」

以下略

21: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:16:17.19 ID:5DtsFKz40

はじめの声に、憂いの色が混じる。

広くはない山小屋の中、酒を酌み交わしていたギンコが気付かぬわけもなく。

以下略

22: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:17:11.65 ID:5DtsFKz40

――最初は、お付き合いのあった家の方から、嫁入り道具として茶器を用意してもらえないかと相談されたんです。

――麓の町の大旦那のところへ奉公していた一人娘が、若旦那に見染められて祝言を上げることになったと。

以下略

23: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:17:59.20 ID:5DtsFKz40

ギンコ「それで、ここの器を？」

はじめ「はい。割れてしまう陶器を嫁入り道具になんて、と、一度はお断りしたのですが……」

以下略

24: ◆gub37fWhE5Dd[saga]
2015/06/15(月) 01:19:01.19 ID:5DtsFKz40

――作物を育てるには、この地は決して向いてはいません。自分たちの食べる分を作れるかどうかで精一杯です。

――ただ、この山の土は、陶芸にはとても向いているんです。

以下略

25:名無しNIPPER[sage]
2015/06/15(月) 01:19:09.71 ID:/xAPfzzT0
期待

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