過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
1- 20
6: ◆D04V/hGKfE[sage saga]
2015/06/15(月) 21:38:51.77 ID:7IXBXgnJ0
ものの1分ほどでガラリと扉が開けられ、きょろきょろと周りを見ながらパタパタとした
足取りで教室から由比ヶ浜が出てきた。

待っていたこちらと目が合うと、花が咲いたような笑顔でこちらに近づいてくる。

「ごめんね〜ヒッキー、待たせちゃって」

「いや、まあ気にすんな。俺が勝手にここにいただけだし」

少しだけ目を見開いたあとにクスリと、微笑ましいものを見るような目で見つめられると
何となく居心地が悪く、思わず少しばかり身を捩った。誤魔化すように悪態をつく。

「何かしら由比ヶ浜さん。あなたのその顔、ちょっとムカつくわ」

「ムカつくってなんだし! てかゆきのんの真似うまくて反応に困るし!」

「はいはい。……行くか」

やや決まりの悪くなってしまった顔を見られないように、そっぽを向いて特別塔の部室へと足を向けた。

ちょっと待ってよーと慌てた様子で後ろから由比ヶ浜が追いついてきて、並んで歩きだす。
俺よりもいくぶん小柄な彼女に歩調を合わせていると、ひとりで歩いているよりも随分とのんびりしたペースに感じた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
111Res/114.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice