過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「オカエシ」
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7:名無しNIPPER
2015/06/16(火) 00:38:37.59 ID:aPcBsalpO
「それにしても、こうしていると本当に立場が逆ですわね。昔から、私がベッドで寝ているところに楽様が遊びに来てくださっていたんですもの」
「ああ……そう言やそうだな」

楽にとってはうっすらとした記憶でしかなかったが、記憶の中の幼いマリーは、いつもベッドの中にいた気がする。

「療養所から出られなくて退屈していた私に、楽様はいつも色々なお土産を持って来たり、ステキなお話を聞かせてくださったものです」

ミニカーやらビール瓶の王冠やら森で拾ったドングリやら、今から思えばたわいのない品物ばかりだったけれど、あの頃は楽にとっても宝物だったのだろう。

ちらと布団の脇に目をやる。
楽の携帯には、南国風の木の実と貝殻で作ったストラップがぶら下げられている。

そして、万里花の胸元にも、同じ素材でできたネックレス。
自然と手が伸びて、ついつい、そこにあることを確かめるように触れてしまう。


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