過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「オカエシ」
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名無しNIPPER
2015/06/16(火) 00:48:23.01 ID:aPcBsalpO
どのぐらい話をしていたのだろうか。
10年前の、ほんの些細な出来事の思い出。
唯一と言っていい親友である篠原御影との出会いの話。
理想の女性になるために行った様々な努力のエピソードから、凡矢理高校への転入試験の苦労話まで。
話があっちへ飛んではこっちへ戻ったりしているうちに、いつしか万里花が一方的に話すのではなく、楽の思い出話も交えるようになっていた。
そんな楽しい時間に夢中になっているうちに日は傾き、気がつけば楽は眠りに落ちて、すーすーと寝息を立てている。
「私とした事が、看病を忘れてすっかり話し込んでしまいましたわ……」
話を始める前に交換した楽の額に乗せられたタオルは、すっかり温くなってしまっていた。
新しく水を洗面器に汲み、タオルを浸してしっかり絞る。
楽の額にはじんわりと汗が浮いていた。
汗をかくと言う事は、もうすぐ体温が下がるということだ。
楽が寝ている間にこっそり服を脱がせて身体を隅々まで拭きまくりたいという衝動に駆られたが、
この安らかな寝顔を見ていると、その邪魔をするのは申し訳ないという気持ちになる。
脳内で繰り広げられる天使と悪魔の攻防を、万里花は強靭な精神力で抑え込んだ。
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